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クレアルカリンのデメリットと注意点|通常のクレアチンとの違いを専門家が解説

クレアチンは筋トレやアスリートにとって定番のサプリメントですが、近年はクレアルカリンという新型タイプが注目を集めています。
「ローディング不要」「胃に優しい」などのメリットが話題になっていますが、その一方で、

クレアルカリンは本当に安全なの?」
「副作用やデメリットはないの?」

と不安を感じている方も少なくありません。

本記事では、パーソナルトレーナーとして16年間、初心者からプロスポーツ選手まで指導してきた筆者が、
クレアルカリンの特徴、メリット・デメリット、通常のクレアチンとの違いをわかりやすく解説します。

まずはクレアチンの基本を知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。
【クレアチン完全解説】効果・副作用・摂取法から最新クレアルカリンまで

目次

クレアルカリンとは?基本情報と特徴

クレアルカリンは、pHバッファー加工された新型クレアチンの一種です。

 「pHバッファー加工」とは、環境が変わっても品質が安定しやすくするための加工です。具体的にはpHを安定させるための処理を指します。

たろうくん

pHとは、液体が「酸性」「中性」「アルカリ性」か表すための数値だよ。


通常のクレアチンは胃酸などの酸性環境で分解されやすく、一部が「クレアチニン」という不活性物質に変化してしまいます。
その結果、吸収効率が落ち、胃腸に負担がかかることもあります。

クレアルカリンは、この分解を防ぐためにアルカリ性(pH12以上)に加工されており、
胃酸の影響を受けにくく、少量で効果が期待できるとされています。

特徴まとめ

特徴通常のクレアチンクレアルカリン
pH値中性(6.9前後)アルカリ性(12以上)
胃酸での分解されやすいされにくい
吸収効率良好より効率的とされる
ローディング必要不要(メーカー主張)
胃腸への負担人による比較的少ない
価格安価高価

クレアルカリンのメリット

まずは、クレアルカリンの代表的なメリットを整理しましょう。

胃腸への負担が少ない

通常のクレアチンでは、「お腹が張る」「下痢になる」といった声がよくあります。
これは胃酸で分解される過程や、水分保持による膨満感が原因と考えられています。

クレアルカリンは分解されにくいため、胃腸への刺激が少なく、
「クレアチンは合わなかったけど、クレアルカリンなら大丈夫だった」というケースもあります。

JUN

通常のクレアチンもお湯で完全に溶かして、少量のクレアチンを摂取するとようにすると問題ない場合が多いです。ぜひお試しください!

ローディング不要

クレアチンモノハイドレートでは、最初の5〜7日間に20g程度を摂取して筋肉内を飽和させる「ローディング期」が必要です。
一方、クレアルカリンはローディング不要とされており、毎日少量を継続するだけでOKです。

継続しやすい → 習慣化につながりやすい

少量で効果を得やすい

メーカーの主張によると、通常のクレアチンよりも吸収効率が高く、1〜2gでも十分な効果が期待できるとされています。
特に胃腸が弱い方や、サプリの摂取量を最小限にしたい方に向いています。

クレアルカリンのデメリット・注意点

ここからが本記事の本題です。
クレアルカリンには魅力的な特徴がある一方、以下のようなデメリットも存在します。

① クレアルカリンについては科学的エビデンスが限定的

クレアチンモノハイドレートは数千件以上の研究データがありますが、
クレアルカリンに関しては研究数が非常に少なく、データが限定的です。

一部の研究では「モノハイドレートと同等の効果が得られる」とされていますが、
「優れている」と断言できるほどの証拠はまだありません。

製品メーカーの説明はあくまで宣伝要素を含むため、冷静な判断が必要です。

② 通常のクレアチンより価格が高い

クレアルカリンは特許技術を使用して製造されているため、通常のクレアチンよりも価格が2〜3倍程度高い傾向にあります。

製品タイプ目安価格(1か月分)
クレアチンモノハイドレート約1,000〜2,000円
クレアルカリン約3,000〜6,000円

コストパフォーマンスを重視する方にとっては、デメリットになる可能性があります。

JUN

筋肉内に蓄えられた状態では、どんなクレアチンでも同じ作用になります。

偽物・類似品のリスク

クレアルカリンは「EFX Sports」が特許を持っていますが、
国内外では「クレアルカリン風」の製品が販売されているケースもあります。

見分けるポイント
  • ラベルに「Kre-Alkalyn®」の記載があるか
  • 製造元や販売元が明確か
  • 価格が安すぎないか(極端な安さは危険)

長期使用データが不足している

クレアチンモノハイドレートは長期使用の安全性が複数の研究で確認されていますが、
クレアルカリンには長期的なデータがまだ不足しています

特に「何年も継続摂取して問題ないか」という点は、今後の研究を待つ必要があります。

通常のクレアチンとの違いを比較

ここまでの情報を整理し、モノハイドレートとの違いをまとめます。

クレアチンモノハイドレートは長年の使用実績と豊富な研究データがあり、まずは基本形から始めたい」という方に適しています。一方、クレアルカリンは胃腸への負担が少なく、ローディング不要という利便性が魅力ですが、研究データや長期使用の安全性はまだ十分ではありません。

項目クレアチンモノハイドレートクレアルカリン
研究データ豊富限定的
ローディング必要不要
胃腸トラブル発生しやすい場合あり発生しにくい傾向
価格安価高価
長期使用の安全性確立されている不明確

クレアルカリンが向いている人・向いていない人

クレアルカリンは、通常のクレアチンで胃腸トラブルがあった方や、少ない量で効率的に補給したい方に向いています。一方で、研究データがまだ十分ではないため、科学的根拠を最重視する方や、できるだけコストを抑えて長期的に使いたい方にはモノハイドレートがおすすめです。

JUN

価格や安心感を重視するならモノハイドレート、快適さや新しいタイプを試したいならクレアルカリンという選び方が現実的です。

まずはクレアチンモノハイドレートを試し、それが体質に合わない場合にクレアルカリンへ切り替える、というステップを踏むと安心です。

クレアルカリンが向いている人

  • 通常のクレアチンでお腹を下しやすい人
  • サプリ摂取量を最小限にしたい人
  • 価格よりも快適さを重視する人
  • 中級〜上級トレーニーで新しいタイプを試したい人

クレアルカリンが向いていない人

  • できるだけ安価に継続したい人
  • 科学的なエビデンスを重視する人
  • 初めてクレアチンを試す初心者

安全にクレアルカリンを摂取するためのポイント

クレアルカリンは通常のクレアチンよりも少量で効果を期待できますが、体質によっては思わぬ不調が出る可能性があります。特に、胃腸が弱い方や持病をお持ちの方は、まずは少量から試して体調を確認することが大切です。また、特許製法を使用した正規品を選ぶことで、偽物や品質トラブルのリスクを減らせます。

もし摂取中に体調の変化を感じた場合は、すぐに使用を中止し、必要に応じて医師や専門家に相談することが安心への第一歩です。

クレアルカリンの摂取方法
  • まずは少量(1g前後)からスタートする
  • 水分をしっかり摂る(筋肉内の水分保持が促されるため)
  • 信頼できるブランドを選ぶ(特許製法か確認)
  • 体調変化があれば一時中止する
  • 医師・専門家に相談する(特に既往歴)

まとめ|まずは通常のクレアチンから試すのがおすすめ

クレアルカリンは魅力的な特徴を持つ新型クレアチンですが、現時点では科学的エビデンスが限定的で、価格も高めです。
まずはモノハイドレートを使用し、合わなければクレアルカリンを検討するという流れがおすすめです。

効率の良いトレーニングを行うために、クレアチンはおすすめサプリメントの一つです。メリットやデメリットなどを確認する際に、この記事が役立ちましたら幸いです。

新しいサプリメントを試してみるのもトレーニングの楽しみの一つです、ぜひ参考にして、筋トレライフをお楽しみください。

サプリメントに関する基礎知識を学びたい方は、以下の記事をご覧ください。


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