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【Q&A】憧れのYouTuberのトレーニングをそのまま真似してはいけないのはなぜ?

よくある疑問について、わかりやすく簡潔にお答えいたします。

憧れのYouTuberが紹介している筋トレメニューを、そのまま真似しても大丈夫ですか?

必ずしもおすすめできません。

そのメニューが今のあなたの身体や課題に合っているとは限らないからです。

目次

なぜ憧れのYouTuberと同じメニューでは伸びないのか?BIG3を例に解説

憧れのメニュー=自分に合った方法とは限らない

例えばBIG3(ベンチプレス・スクワット・デッドリフト)の重量を伸ばしたいという目的があるとします。
YouTubeで憧れのパワーリフターが高頻度でBIG3に取り組んでいるのを見て、自分もそのメニューを真似したくなるかもしれません。

ですが、その方法が“今の自分”に本当に合っているとは限りません。

BIG3の重量を伸ばすには、2つの力が必要

BIG3のような全身を使う複合関節種目で成果を出すには、以下の2つの要素が必要です:

  1. 各部位の筋力を高めること(筋力の底上げ)
  2. 筋肉を連動させるためのテクニックを高めること(動作の熟練)
JUN

「筋力」と「テクニック」の総合力が「挙上重量の向上」につながります。

トップ選手のメニューは“技術練習”が中心

トップレベルの選手はすでに筋力が十分に備わっているため、②のテクニック強化を重視します。
また、神経系を維持・発達させる目的で、高重量の反復にも慣れています。

つまり彼らにとっての“練習”は、細かいフォームの調整や神経系への刺激が中心なのです。

初心者が真似すると「土台」が足りない

初心者がこの高頻度・高重量のメニューをそのまま真似するとどうなるでしょうか?
筋力が未熟なままテクニックだけを磨こうとしても、うまくいきません。

・そもそも動作を正しく覚えにくい
・筋力不足で十分な刺激が得られない
・やっても伸びない → 挫折しやすい

JUN

結果として「頭打ち」になるのが早くなってしまいます。

自分に合ったアプローチが成果を早める

大切なのは、今の自分の課題を正しく見極めることです。
基礎の筋力が足りていないなら、まずは①の筋力向上をメインに取り組む。
そのうえで、少しずつ②のテクニックを磨いていくほうが、結果的に効率的です。

とはいえ、「一刻も早く強くなりたい」という気持ちもよくわかります。
その場合は、基礎筋力の向上とあわせて、柔軟性の強化にも取り組むのがおすすめです。
柔軟性は高めるのに時間がかかりますし、レベルが上がるほどその重要性も増していきます。
トップ選手たちも重視している要素なので、できるだけ早い段階から意識しておくと良いでしょう。


まとめ:トレーニングは「自分仕様」が正解

筋力、柔軟性、動作の習熟度など、人それぞれ体の状態はまったく違います。
トレーニングに「絶対の正解」はありません。100人いれば100通りのメニューがあるのです。

憧れの選手に学びつつも、自分に合った方法を見つけて、無理なく継続できるメニューを作りましょう。
その積み重ねが、理想のパフォーマンスに近づく一番の近道になります。

ぜひ参考にしていただき、次回からのトレーニングにお役立ていただけると嬉しいです。

▼日頃の発信でも紹介している内容です。Xの投稿はこちら

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