指導歴16年トレーナーが徹底解説!使える筋肉と使えない筋肉の正体


巷で噂の「使えない筋肉」についての見解を、指導歴16年のトレーナー目線で徹底解説します!



使えない筋肉って言われるとショックだよね。
「使えない筋肉」とか「見せ筋」って
実際どうなの?
そんな疑問をこの記事にて解消いたします!ぜひ最後までお楽しみください。
- 「使えない筋肉」の正体
- 筋肉がついたのにパフォーマンスが落ちる人がいるのはなぜ?
- プロ選手が筋トレで失敗する具体例とは?
- 「使えない筋肉」にならないための対処法


- 指導歴16年のパーソナルトレーナー
- プロスポーツ選手から健康管理の一般の方まで幅広く指導
- プロのスポーツ選手の例から解説します
- 筋肥大と運動機能、スキル指導歴の両面から考察
「使えない筋肉」の正体:筋肉をつける作業と、筋肉を使えるようにすることは異なる


使えない筋肉とは
「使えない筋肉」という言葉は、筋肉がついているにも関わらず、競技能力が伴っていない状態を指します。一般的に筋力トレーニングをしていない人が筋肉隆々にも関わらず、動きが鈍い人に対して言うことが多いです。
筋肉をつける作業=筋トレ
筋トレは筋肉を肥大させるための手段です。多くのアスリートは、筋力を向上させるためにウェイトトレーニングを行っています。
本来は、筋肉が肥大するのにともなって競技能力が向上するという認識がありますが実際はそうとは限らないのです。
筋肉を使えるようにする作業=技術練習
筋肉を使えるようにするためには、技術練習が不可欠です。スポーツにおいては、筋力だけでなく、動作の精度やタイミング、柔軟性なども重要です。これらの要素が組み合わさって初めて、筋肉が効果的に使われるのです。
【具体例で考察】スポーツ選手が筋肉がついたのにパフォーマンスが落ちるメカニズム


具体例
海外リーグに挑戦したサッカーのプロ選手が、その年のオフシーズンから本格的に筋トレに取り組んだ場合を想定します。
この例は、あるプロサッカー選手がオフシーズンに筋トレを重視しすぎた結果、筋肉量は増えたものの、動きが鈍くなり、試合でのパフォーマンスが低下したケースです。
スポーツ選手に限らず、筋トレ愛好家の方も同様の状況は起こり得ます。
高重量を扱うためにバルクアップしたとき、増えた体重を扱いきれずに日常生活の中で息切れしてしまうことなどがあります。



筋トレ愛好家の方はジョギングなどの筋トレ以外の運動にも取り組むこともオススメです。



体重も増やしすぎないで、たまにダイエットするといいよ!
「使えない筋肉」にならないための対策


- 期分けして、計画性を持って取り組む
- スキル練習をおろそかにしない
- 体重増加に気をつける
- ストレッチを怠らない
期分けして、計画性をもって取り組む
トレーニングは期間を明確に分けて計画的に行います。
可能であれば筋肥大期と技術練習期を分けると効率よくトレーニングを進めることをができます。



技術練習とは競技やスポーツの練習のことを指します。
期分けせずに筋トレと技術練習を同時に行った場合
- 筋トレの強度が中途半端になる
- 疲労の管理が難しくなる
- 技術練習で怪我のリスクが高まる
- 技術練習時に筋肉痛で可動域制限が起きてしまう
これにより、筋肉をつけるだけでなく、実際の競技に必要なスキルも磨くことができます。
筋肥大期
- 高強度トレーニングに備えられる
- 疲労を管理しやすくなる
- 筋肥大用のトレーニングに集中できる
筋肥大期は疲労が溜まりやすいため、試合や競技のないオフシーズンや休養期に設定することで競技パフォーマンスに悪影響を与えずに土台を作れます。
技術練習期
- 競技の動作に特化したトレーニングができる
- 怪我のリスクを減らせる
- 筋出力を上げるトレーニングに専念できる
技術練習期は競技の動作に合わせたスキルの習得・向上に集中する期間です。
技術練習期に筋力&パワートレーニングを組み合わせることで、競技に必要な爆発的な力やスピードを高め、実戦でのパフォーマンスにつなげることができます。
スキル練習をおろそかにしない



筋トレは目に見える成果がでるので楽しいです。
のめり込んでしまう人がいても不思議ではありません。笑



気がついたらビルダーになってたよ、、、
スポーツの世界では、レベルがあがるほど、他の選手との差は競技スキルの差になってきます。
筋トレは短時間で力を出し切るほうが効率が高いですが、スキル練習はそうはいきません。技術の習得、それを反復して体に覚え込ませるためにも多くの時間がかかるものなのです。



そもそも簡単に習得できるスキルなら、他の人にも簡単にできてしまい差がつきませんよ!
体重増加に気をつける
筋肉量が増えると体重も増加しますが、体重が増えすぎると動きが鈍くなる可能性があります。適切な体重管理が求められます。
ストレッチを怠らない
筋肉を柔軟に保つためには、ストレッチが欠かせません。
筋トレは筋肉が収縮するときに力を発揮します。疲労してくるとコリが残って筋肉が解れにくくなってしまいます。
ストレッチを意識的に行うことで、柔軟性を保つことができて筋肉の持っている本来のパフォーマンスを維持できるのです。



筋トレ、スキル練習、ストレッチの3点セットだよ!
まとめ
「使えない筋肉」とは、筋肉がついているにも関わらず、運動能力が伴わない状態を指します。
そうならないためには、筋トレだけでなく、技術練習や体重管理、ストレッチなど、総合的なアプローチが必要です。
プロスポーツ選手が真のパフォーマンスを発揮するためには、筋肉をつけることと同時に、それを使えるようにするための努力が不可欠です。
- 期分けして、計画性を持って取り組む
- スキル練習をおろそかにしない
- 体重増加に気をつける
- ストレッチを怠らない
以上のものを確認して、見た目に見合った筋肉と言われるように頑張りましょう!
最後までお読みいただきありがとうございました。
「使えない筋肉」についての疑問が解消できていましたら幸いです。